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44話 女王の部屋

last update تاريخ النشر: 2026-03-05 07:06:42

そう言いながら可憐に俯くくるみを見て、俺は今までそんな自分を卑下する態度のくるみに同情して来たんだなと思う。

「時間が必要なんだよ、燈にも色々整理する時間がね」

俺はくるみに微笑みかけながら言う。

「待ってあげよう、燈が今を受け入れられるように」

そう言いながら俺は今の言葉を内心で笑う。自分で言っておきながら、どうしてこうも上から目線だったのか、と恥ずかしくなる。

「そうね、燈ちゃんにも時間は必要よね……今の燈ちゃんは色んな事を忘れる為にお仕事頑張ってるみたいだし」

(色々な事を忘れる為に、か)

くるみのその言葉を聞き、俺は苦笑いする。

◇◇◇

「この間ね、偶然なんだけど」

そう言って私は加山良江に話を切り出す。

「街であなたを見掛けたの」

私が事も無げにそう言ったのを聞いて、加山良江の顔が強張る。

「……そうですか」

それだけ言って、何も言わない。私は更に続ける。

「エステ店かしら……サロン・ド・オーキッドっていうお店の名が大々的に出ているビルに入って行ったわよね?」

そう聞くと加山良江の表情が暗くなる。

「……はい」

小さな震える声でそう返事をする加山良江に、私は無邪気さを装って
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